こぢんまりとしたわが社は、個性の強い社員の集まりですが、小さな冷蔵庫が、ひとつあります。
ここには、それぞれの社員が持ち込んだ、食べ物や飲み物が収められています。
昼のお弁当をはじめ、ドリンク類、ヨーグルト、ヤクルト、お菓子、など、など。
夏の暑い間は、お客様にお出しする冷茶や、うれしい頂き物のお菓子、社員の持ち出し用水筒なども。
狭い空間ですが、それぞれの置き場所が、自然に決まり、そのスペースに、各自のものが、鎮座しています。
ある人の場所は、密度が高い状態が続いています。別の人の場所は、呼吸しているように、密度が高くなったり、低くなったり。さらに別の人の場所はたいていひとりぼっち。
ごく、たまに、ある人の物が、ごろごろと、他の人の場所に侵入したりしています。仕事で疲れた頭脳が、自分の物と思って他の人の物を誤って食べたり飲んだりしてしまうということは、幸い、いまのところありません。
人間の住む地球は、一つしかありません。昨今の世情を見るにつけ、わが社の冷蔵庫のような、平和的な住み分けが、地球でも普通になるとよいのになあ、と、思っている、今日このごろです。
執筆者 K
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