人が亡くなると、その人の銀行預金の解約、会員券、不動産等、必ず相続人全員の実印を押した書類が必要になります。兄弟姉妹も、全員が信頼できる関係ではありません。何かをしてもらうことは大変な手続きとなります。
お願いしたり、頭をさげたり、お金を包んだり、しかし相手は知らん顔をします。誰も自分の意見が正しいと思っているからです。印鑑を押してくれないとか、最初は押してあげると言っていたけれど、誰かがもっとたくさん相続できるといっていたから印鑑を押したくないとか、相続に関しては、頻繁にあることです。遺言(公正証書)をしておけば、相続人は助かります。
他の相続人の協力を得ることなく、預金を解約したり、不動産を処分できるからです。他の相続人が遺留分(自分にも一定額を相続する権利があると主張する)を請求できることはありますが、その人が主張しなければならないので、こちらから頭を下げる必要がないのです。迷っていないで、早く遺言をしてください。