司法書士になりたいので雇って欲しい、司法書士の仕事を教えて欲しい、というお問い合わせが良くあります。仕事量は、急に増えないし、労働保険のこともあるので、たくさんの人を雇うことはできません。司法書士事務所の数は限られているので、司法書士試験を勉強している人は、大変だと思います。
私の場合は、21歳くらいの頃、偶然に宅建の試験を受けた後で、今度は司法書士を勉強しませんか、という広告がどこかから届きました。その時、初めて司法書士という言葉を知りました。その後、卒業年度でもずっと夜は、家庭教師をしたり、別の仕事も継続して、勤労学生でしたので、成績も悪いし、しかも留年中でもあり、就職活動もしないうちに、10月頃になってしまいました。
もう大企業には就職できないので司法書士しかないのか、と単純に思いました。法学部でもないので司法書士なんて、どこかの広告で初めて知ったくらいなので、本を買ってきたら、たくさん覚えることがあり、こんなに記憶できないと思いました。
仕方なく、職安へ行ったり、新聞を見たりしましたが、司法書士事務所職員の募集など全くなかったので、電話帳を見て順番に、『募集していませんでしょうか。』と、20件くらい電話をかけ続けました。受け入れて下さるところは、全くありませんでした。
電話をかけていた時、ある司法書士の方から、司法書士会へ履歴書を送付してみたら、どこか募集しているところがあるかも知れないよ、と教えて頂き、すぐ履歴書を司法書士会へ送付しました。
他の学生は、ほとんどが就職確定していたと思いますので、困ったなと思っていたら、12月くらいに、『うちに来ないか』と電話を頂き、大変うれしかったです。ボサボサの頭で、すぐ面接に伺い、翌年2月半ばから卒業をまたずに就職できました。
専門学校へ行くお金もなく独学で勉強していたので時間もかかり、今思えば、効率の悪い勉強方法であったとは思っています。
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